働くとはどういうことか、改めて考えてみた
働きたくない
結婚して静岡に行くから転職しなきゃというきっかけはもちろんあったのですが、転職には別の理由もありました。
新卒でITベンチャーに入社して、入社前にもアルバイトで今の会社で働いていたことも含めると、約3年働いたことになります。 その3年間が毎日激務でした。 若いうちは仕事を覚えなきゃだし、できることを増やしたいと思ってたからこそ、仕事はなんでも引き受けました。
毎日帰りも遅かったけど、責任領域も広くなって、権限もどんどん強くなっていった。 そうすると、本当に仕事量も多いし、責任も大きくて面倒な仕事ばかりたくさんかかえることになってくる。
しかもベンチャーなので、部署には自分ひとり。(←おかしい) 上司も上司でいろんな分野の仕事をしているので面倒は見てくれないし、結局責任は自分一人にのしかかってくる。
やればやるほど辛くなっていく仕事を3年近く続けた結果、限界がきたというかんじです。
そんな状態で転職を考えると、真っ先に思いつくのは「働きたくない」という言葉。 なんで朝から晩までみんな働くんだろう? 生きるためというのもわかるけど、旦那さんに働いてもらって、自分は全力で家を守るという、いわゆる専業主婦もありじゃないのか? そんなふうに思う日々が続きました。
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一冊の本に出会って、働くという意味を考えなおす
働く意味がよくわからなくなって、本屋さんの自己啓発の本を適当に読み漁ってみました。 その中で、たまたま目にしたタイトル。
- 作者: 山田ズーニー
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2010/08/18
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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正直驚きました。 今感じていることそのままのタイトル!
どうせ中身は「そんなこと言ってないでしっかり働け!」というような内容かと思ったのですが、とりあえず買いました。
でも読んでみてびっくり。 おおーっと思うことばかり書いてありました。
「働く」ということは「行く場所」を作るということ。 「家」にいるというのは「帰る場所」にいるということ。 だから、働きたくないというのは、「行く場所」を失うということ。
一方で、「働く」ということは社会とへその緒で繋がるということ。 そんなことも書いてありました。 子育てばかりしていてノイローゼになる女性が多くなっていると聞きますが、 それも、社会とへその緒で繋がっていないから、取り残された感覚がするのでしょう。
ただ、専業主婦だって、行く場所を持っていたり、社会とへその緒で繋がることはできます。 実家の親がどんなに疲れていても、親族の行事などをしっかりこなしているのは、そこがお母さんの戦場だから。 つまりは、家の仕事が「行く場所」であり、社会とつながる「へその緒」ということなんでしょう。
うまく説明できませんが、きっとこの本を読めばわかるはずです。
もう一回働いてみようかな
まだ働くということがどういうことか、きっとあんまりわかっていないと思いますが、 学生の時に就活していた時よりはわかった気がします。
きっと、東京で働くのと、地方で働くのは感覚も求められることも目指す場所も違うと思うので、「働く」という意味を知るのは静岡で働き始めてからになると思います。 それでも、前までは働きたくないと単純に思ってましたが、今はもう一回働いてみようかなというポジティブな気持ちです。
働くという本当の意味が知りたい。 自分は何をしたいのか。どう働きたいのか。 それが気になるようになりました。
まだまだ転職活動中でもあるので、ゆっくり考えていこうと思います。
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