参議院選挙の投票率が18歳は51.17%、19歳は39.66%!?低すぎる若者の投票率はどうすればいいのか
7月10日にあった参議院選挙の投票率
先日実施された参議院選挙から、18歳以上の若者にも投票権が与えられるようになりましたね。 最近は特に若者の投票率が低いといわれているので、新しい10代の有権者に非常に期待が高まりました。
その結果はどうだったかというと・・・・
- 18歳:51.17%
- 19歳:39.66%
- 10代:45.45%
- 全有権者:54.70%
低っ!!!!!!
予想以上に低いですね。というか、もはや全体も低いですけどね。 データは下記に書いてあります。
例年、若いほど投票率が低いというかんじなので、おそらく20代も低いのでしょう。
直近では舛添さん問題などが騒がれたこともあり、有権者は改めてきちん判断した上で投票する必要があるという意識も高まっていたので、特に今回の参議院選挙は注目が集まっていたと思います。 (本番は都知事選かもですが)
それでもやはり、例年通りというか、相変わらず低すぎる若者の投票率。 これは一体どうすれば良いのでしょうか?
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若者が投票しない理由を考えてみる
参議院選挙前には「今度の7月10日の選挙は投票しますか?」と若者にインタビューする番組がたくさんありました。 私も20代なので、インタビューに答えていた方たちの気持ちがよくわかります。
私が感じている、若者の投票率が低い理由はこんなかんじです。
- 投票所に行くのがめんどくさい
- 期日前投票は家の近くでやってないし、わざわざ投票しにいくのはめんどくさい
- 政治のことはよくわからないから、そんな責任のない状態なら、むしろ投票しないほうが良さそう
- そもそも興味がない
① 投票所に行くのがめんどくさい
デジタルネイティブの世代にとっては、わざわざ候補者の名前を書くためだけにどこかに出かけていかなきゃいけないというのは、もはや意味がわからない行為とも言えます。 このご時世に、どうしてWebからできないの? Webからポチッとできるなら投票するのに。 そんな人も多いと思います。
↓デジタルネイティブ世代が会社で感じている不満はこちら locallife.hatenablog.jp
② 期日前投票は家の近くでやってないし、わざわざ投票しにいくのはめんどくさい
日本は、投票日だからといって仕事が休みになるわけでも、予定をいれないわけでもありません。 そのため、どうしても外せない予定というものがでてきます。
そういう人の場合に期日前投票というものがあるのですが、期日前投票ができる場所というものは地区ごとに限られており、わざわざ市役所までいかなければいけなかったり、普通に投票する時よりも遠出する必要があったりして、よりめんどくさいのです。 投票日に投票所に行くことすらめんどくさいのに、だいたいの人はここで諦めてしまうのでしょう。 そこまでするくらいなら、自分の一票なんて影響力なんてないし、まあいっか。そんなかんじ。
③ 政治のことはよくわからないから、そんな責任のない状態なら、むしろ投票しないほうが良さそう
私が20歳になって始めて選挙権を得たときは、まさにこの理由で投票しませんでした。 これは①や②とは逆に、一票の重みを感じすぎた結果ですね。まじめな若者に多くみられる現象です。
政治にはあまり興味がなくて、ニュースもあんまりちゃんと見ていない。 それぞれの党の違いとか、◯◯党はダメだと叩かれている理由とか、そういうのもよくわからない。 そんな自分が、何も考えずに、日本をダメにしてしまうような党に投票してしまうかもしれない。 そんなことになるくらいだったら、ちゃんとわかっている人がちゃんと考えて投票したほうが良い。 そう考えて、投票しなくなるのです。
ここで「じゃあ政治を少しでも勉強しよう!」とならないのが面白いところですね。笑
私もそうでしたが、結局は政治に興味がないので、勉強するのも「めんどくさい」のです。 そこは①や②と同じですね。
④ そもそも興味がない
こちらはそもそも選挙のことなんて完全スルータイプ。 めんどくさいと思うほど、選挙なんて考えないんです。 選挙なんて遠い世界のお話。自分には関係ない。そんな人達です。
これも、ある意味多いのかもしれませんね。
投票率を少しでもあげるために日本がすべきこと
やはりWebから投票できるようにすることでしょう。
難しいことは重々承知です。 電子証明書とか、マイナンバーとか、負荷分散とか、全国の有権者に対してWebからの投票を許可したら、システム担当者が悲鳴をあげるほどの大変な作業が発生します。
もちろん、セキュリティ的にも、超危険。
Webから投票をさせるとなると、おそらくマイナンバーを利用することになるでしょう。 個人を特定するために、他の情報も集められるかもしれません。 そうなると、ハッカーに攻撃されるのは確実。 年金機構からも個人情報が漏洩したりもしているくらいです。 投票システムなんてものを作ったとしたら、全国のPCがすべてハッキングされるなんてことにもなるかもしれません。
あとは、面白半分で投票数を操作して、超マイナーな党を圧勝させるプログラムを組んだりする人もでてくるかもしれません。 ポケモンの人気投票で起こった、第一次コイルショックの二の舞いですね。
それでも、Webから投票できるようにするだけで、投票率は倍近くあがるでしょう。 それぞれの候補者ごとにWebサイトでアピールするのではなく「このサイトを見れば候補者の人柄から公約まで全部わかるし比較しやすい」というようなサイトを作るのも良いと思います。
ついでに、明け方までがんばっている開票作業だって、一瞬で終わったりするでしょう。 全員がWebからやらないとしても、明け方とは言わず、深夜には終わるかもしれません。 普通に投票所に投票しにいくやり方も、投票用紙を間違えただのいろんなミスが起こります。 そういうミスだって防げるかもしれません。
リスクもありますが、メリットだって十分あるんです。
人工知能がどうだとか、FineTechがどうだとかも大事ですが、誰か投票のWeb化もすすめてくれないですかね。
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